マーケティングを行うときにフレームワークを活用すると、施策がスムーズに行えるだけでなく、効果的にマーケティングの成果を出すことができます。
マーケティングをこれから始める方も、マーケティングフレームを知っているだけで効率が良くなるので、覚えておいて損はありません。
この記事では、主要なマーケティングフレームを紹介していきたいと思います。
【目次】
4P
3C
SWOT
5F
カスタマージャーニー
最後に
4P
4Pとは、マーケティングを行う上で重要な5つの事項の頭文字Pをとったマーケティングフレームです。
4Pは商品を売り出すうえで、市場の動向などからどのように販売したら効果的に売り出せるかを考えるマーケティングフレームとなっており、非常に幅広い分野で使うことができます。
4PのPとは、
製品(Product)
価格(Price)
流通(Place)
プロモーション(Promotion)
3C
3Cは、マーケティングを行う市場の分析をするためのフレームワークです。
3Cとは、
Customer(市場・顧客)
Competitor(競合)
Company(自社)
の3つの頭文字をとったもので、抜けもれなく市場の状況を把握することができます。
3Cはあくまで市場の分析に用いるためのフレームワークで、実際の施策を考えるためのフレームワークではありません。施策を立てるためのフレームワークは後ほど紹介するSWOTなどがあり、3CはSWOTなどで実際に施策を立てるときに非常に役に立ちます。
SWOT
SWOTとは、競合や市場環境などの外部環境と、自社の資産やブランド力、ノウハウやプロダクトの価格品質などの内部環境をプラス、マイナスにわけて分析し、マーケティング戦略策定などをおこなうためのフレームワークです。
SWOTは外部環境と内部環境をプラスとマイナスに分け、戦略を策定・実行するためのフレームワークなので、実際の環境を正確に把握する必要があります。そのために役に立つのが先に紹介した3Cで、フレームワークを組み合わせたり、使い分けたりすることでよりこう顔を発揮します。
SWOTでは、実際に戦略を策定することが多いので、目的を明確にする必要があります。目的があいまいだと、効果が薄くなったり、議論が活発に行われないだけでなく、前提条件が崩れてしまう可能性もあるので注意しましょう。
5F
5Fとは、アメリカの経済学者であるマイケル・ポーターが提唱した、業界の構造を把握するためのフレームワークです。
5Fはファイブフォース(five force)と呼ばれ、5つの業界の構成している要素を整理し、分析することに使われます。
5Fとはそれぞれ、
既存競争者同士の敵対関係
新規参入の脅威
代替品の脅威
売り手の交渉力
買い手の交渉力
を指しています。これらの要素を分析することで、自社の収益にどのように影響するか見通しを立てやすくなり、戦略の策定に役立ちます。
カスタマージャーニー
カスタマージャーニーとは、ユーザーがプロダクトを知ってから、購入・利用したりする一連の流れを「旅」に例えて、図式化したものです。
カスタマージャーニーを用いることで、ユーザーがどのような状況で興味を持って、実際に購入につながったかを分析することができます。分析した結果をもとに、実際の購入につながった分野を重点的に行ったり、効果が低い分野を改善することに使うことができます。
また、カスタマージャーニーはロイヤルカスタマーを増やすためにも役に立ちます。カスタマージャーニーは顧客の一連の行動を整理したものなので、ロイヤルカスタマーのカスタマージャーニーを再現することができれば、ロイヤルカスタマーを増やすことにつながるので、効果的に使いましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか、マーケティングでは最も基本的で古いものを中心にご紹介しました。レガシーなフレームワークというものはそれだけ長く多くの人に活用されているものでもあります。つまりそれだけ汎用性の高いものであるということです。
フレームワークを理解しておくのはもちろんのこと、これを有効に使えるようになることがマーケッターとして最も大事なことです。
是非、実際の現場でも積極的に使っていきましょう。