ユニバーサルアナリティクスから一新されたGoogleAnalytics4(以下GA4)のレポート機能。UIの変更もありデフォルトで表示されるカードも新しくなっているため、驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はGA4のデフォルトのレポート機能をご紹介しつつ、各カードについても説明していきます。
【目次】
レポートのスナップショット
リアルタイムレポート
まとめ
レポートのスナップショット
赤枠の「レポート」>「レポートのスナップショット」
レポートのスナップショットとは、主要指標が一目で把握できるダッシュボード機能として活用することができ、レポート機能において最初に表示される項目になります。
①概要・・・
全ユーザー/新しいユーザー/平均エンゲージメント時間/合計収益の推移を設定している期間に合わせて確認することができます。
②リアルタイム・・・
過去30分間の訪問したユーザーを国別に確認できます。
③ Insights(分析情報)・・・
データに異常な変化や新たな傾向があると検知され自動的に通知されます。通知までには一定期間のデータが必要です。
④新しいユーザー・・・
新しいユーザー数を参照元別(メディア別)に把握することができます。ユーザーのメディア/参照元/プラットフォームに切り替えることもできます。
⑤セッション(セッションメディア)・・・
メディア別のアクセスがあったセッションが表示されます。エンゲージメントがあったセッション数も表示することが可能です。
⑥ユーザー(国)・・・
ユーザー/新しいユーザー/リピーターに切り替えることもできアクセスの多い国別のユーザー数が表示されます。
⑦ユーザーのアクティビティの推移・・・
1日、7日、30日別にユーザーのアクティビティの推移が確認でき、アクティブユーザーの傾向を把握できます。
⑧コホート別のユーザーのアクティビティ・・・
1週間ごとのユーザーの維持率を確認することができます。
※コホート分析とは、ユーザーの行動をグループ化し指標ごとや期間で数値化して分析することです。ユーザーが減少するタイミングを把握できるため、ユーザーの定着率増加のための効果を最大化するタイミングの目安を掴むことができます。
⑨表示回数・・・
表示回数が多い順にページタイトルとスクリーンクラス別を確認することができます。
⑩イベント・・・
発生回数の多い順にイベント(イベント名)を確認することができます。
⑪コンバージョン・・・
発生回数の多い順にコンバージョン(イベント名)を確認することができます。
⑫eコマース購入数・・・
ユーザーが購入したアイテム名別(売れ筋商品)の購入数を確認することができます。
⑬コンバージョン(プラットフォーム)・・・
コンバージョンが発生したWebやアプリのプラットフォームを確認できます。
レポートのスナップショットはカスタマイズすることも可能です。既存のカードを削除や新しいカードを追加することによってスナップショットを独自のダッシュボードとしてカスタマイズできます。
赤枠の鉛筆マークをクリック
カードを削除・追加した後は「保存」することでレポートを保存できます。
リアルタイムレポート
赤枠の「レポート」>「リアルタイム」
リアルタイムレポートを利用することで、Webサイトやアプリに訪れているユーザーの行動をリアルタイムで把握することができます。また、GA4の計測タグをGoogleタグマネージャーを使って設定やWebページへ直接設置した際、または作成したイベントが計測できているかなどにも利用できるのがリアルタイムレポートです。
①過去30分のユーザー・・・
Webサイトやアプリに訪れている過去30分間における1分あたりのユーザー数の推移が確認できます。また、訪れているユーザーのデバイスの割合も確認することができます。
②ユーザー(参照元別)・・・
参照元/メディア/プラットフォーム/キャンペーンの項目に切り替えることができ、Webサイトやアプリにユーザーがどこから訪れているのか確認できます。
③ユーザー(オーディエンス別)・・・
全てのユーザーや新しいユーザーが属しているオーディエンスごとのユーザー数を確認することができます。
④表示回数(ページタイトルとスクリーン名別)・・・
Webサイトのページ別やアプリのスクリーン別の表示回数と割合を確認することができます。
⑤イベント数(イベント名)・・・
ユーザーによって発生したイベントの回数や割合を確認することができます。
⑥コンバージョン(イベント名)・・・
リアルタイムでユーザーがコンバージョンを発生させた回数を確認できます。
⑦ユーザー(ユーザープロパティ)・・・
プロパティ別のユーザーの合計数を確認することができます。
GA4プロパティを作成し計測タグを設置したら、リアルタイムレポートを使って計測確認をしましょう。
参考:1週間でGoogleアナリティクス4の基礎が学べる本
著者 窪田望 他
まとめ
ユニバーサルアナリティクスと比べるとスナップショットやリアルタイムレポートで表示できるカードが増えています。また、スナップショットは、削除・追加することで表示したいカードのみのデータへカスタマイズすることも可能になり、独自のダッシュボードを作成することができるようになりました。GA4プロパティの計測タグの設置やイベントの設定などを行った際には、まずリアルタイムレポートで確認をし、日々のデータをスナップショットで確認していくことをおすすめします。本記事を参考にして頂ければUIの変更によるデフォルトのレポート機能をすぐにでもチェックして頂くことが可能かと思います。
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