通販事業者のソリューションを提供している株式会社電通ダイレクト(代表取締役社長執行役員:近藤 一成)は、インターネットの発展に伴う消費者の購買行動の変化を明らかにするため、YouTubeやInstagramといった主要SNSが消費者の購買行動に影響を及ぼすかを明らかにした『通販におけるミドル〜シニア世代のSNS・EC購買行動調査』を実施しました。
その結果、YouTubeやInstagramなどSNSがミドル〜シニア世代の購買行動に大きく影響を与えており、今後の通販事業の大きな転換点となると考えられます。この記事では、調査の結果を報告していきます。
調査サマリ
SNS利用実態 |
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インフルエンサーに関する 購買態度実態 |
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ECサイト利用 情報接触実態 |
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①YouTubeが接触の高いWEBメディアへと成長!
SC2:各年代SNS利用実態(一般平均 性年代別)
SC2.あなたが普段利用しているSNSをお答えください。(お答えはいくつでも)
■性年代別に見てみるとLINEは全ての性年代で利用率が高く、男女比では女性の方が高い
■YouTubeの利用率は男性の方が利用率が高い傾向にある
■YouTubeの利用率は30~50代で50%前後と高くなっており、コロナ渦において接触の高いWEBメディアへと成長している
■YouTubeは多くの性年代に幅広くリーチでき、動画による情報を届けることが可能
②YouTubeとTikTokは自然な広告への接触を図ることができる
Q1.あなたが普段利用しているSNSの利用目的をお答えください。(お答えはそれぞれいくつでも)
※インフルエンサーとは、ユーチューバーやインスタグラマーなど、
SNSでのフォロワー(ファン)が比較的多い人たちのことを指します。
■商品や購買に関する情報収集行動に最も利用されているのがYouTube
■友人・知人などの既にあるコミュニティでのコミュニケーションはLINE・Facebook
■芸能人・インフルエンサーなどの投稿について確認するのはTikTok、YouTube、Instagramが多い
■YouTubeとTikTokは暇つぶしのスコアがとても高く、何気ない情報接触の中での自然な広告への接触を作ることができると考えられる
■YouTubeは情報集行動と暇つぶしのスコアが高く、自然な情報接触と意識的な情報収集の両立を図ることができ、商品認知と購買寄与の両方の効果を期待できる
③YouTubeでの情報収集が一般化している!
Q4.SNS内検索行動実態(SNSコマース利用層全体)
Q4.あなたは普段利用しているSNSで商品やサービスを検索して調べることがありますか。
(お答えはそれぞれ1つ)
■SNS内での商品やサービスの検索行動においては、YouTubeが最も高く、商品やサービスなどについて検索して調べたことがあると66.7%が回答
■次いでTwitter58.3% Instagram56.1%と55%を超えている
■YouTubeは使い方・レビュー動画などのコンテンツが豊富であることから、商品の情報収集のための利用が多いと考えられる
■TwitterやInstagramはよりリアルかつ大勢の世間の意見を拾えるところが検索行動に結びついているのではないかと推察される
■YouTubeの利用率は男性が高く、相対的に女性のYouTubeでの情報収集は少ないと考えられる
■YouTubeでは類似商品の比較レビューが多く、比較しながら商品を吟味したい層と相性がいい
④Instagram・YouTubeの購入寄与度が高い
SC3.普段利用しているSNSがきっかけの商品購入経験(SNS利用者ベース)
SC3.あなたは普段利用しているSNSがきっかけで、商品やサービスを購入したことがありますか。
(お答えはそれぞれ1つ)
※商品やサービスの購入経路は問いません
■SNS利用者の購入寄与度が最も高いのがInstagram39.7%、次いでYouTube39.0%となっている
■先の年代別の利用者数と照らし合わせると、YouTubeが最も全年代で購入寄与度が大きいと考えられる
■Instagramの利用方法として芸能人・インフルエンサーなどの投稿を確認するのがメインであるのに対して、YouTubeは商品比較などの情報収集がメインとなっており、購入への意識が違うと考えられる
■YouTubeを性年代別の詳細(下記データ)をみたところ、特に男性はYouTubeをきっかけに、購入している割合が高い
あなたはYouTubeがきっかけで、商品やサービスを購入したことがありますか。(お答えはそれぞれ1つ)※商品やサービスの購入経路は問いません
まとめ
利用率・購買寄与においてもっとも支持されているのが、全年代で利用者の多いYouTube、次いでInstagramという結果になりました。
LINEは企業との公式のメッセージの場という捉え方が強く、直接的な購買には繋がりにくい傾向があります。TikTokは広告接触率が高く、今後利用者増加で、さらにミドル層以降にも有効な広告手段になることや、YouTubeやInstagramの似たようなメニューの広告枠の登場により、新たに有効な施策となりえます。
YouTubeは支持しているインフルエンサーなどの情報をみること、InstagramやTwitterは共通の趣味を持つ人の商品・サービスへの意見を広く収集することと、無意識的に目的別にSNSを使い分けており、マーケティング施策によって各SNSを使い分ける必要があります。
電通ダイレクトでは、ミドル〜シニア層向けターゲット・商材に合わせたSNSマーケティング戦略を実施しています。SNSアカウントの運用を始めとして、SNSアカウントのコンテンツ企画やSNSキャンペーン設計など、多岐にわたって支援をしています。御社でSNSマーケティングに興味を持っていただけた場合には、SNSマーケティングをはじめとする広告戦略の策定から運用までご提案することができます。
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調査概要
調査目的 | ミドル~シニア世代のSNSコマース・インフルエンサー行動の理解 |
調査手法 | WEB定量調査 |
実施期間 | 2022/1/7~1/13 |
調査対象 |
■エリア:全国 |
調査項目 |
【SC調査】 |
調査機関 | 株式会社ネオマーケティング |