Dec 22, 2021 10:36:59 AM | 3 Min Read

【インタビュー】InsightScience社代表 村上和也様/テクノロジーを活用し人がよりクリエイティブになれる世界の実現を

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DDIR編集部
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【インタビュー】InsightScience社代表 村上和也様/テクノロジーを活用し人がよりクリエイティブになれる世界の実現を

弊社は今年の4月にInsightScience社と戦略的パートナーシップ契約を結び(※)、顧客のデジタルマーケティング領域の課題を解決すべく、InsightScience社と共に商品開発・実証実験に取り組んでまいりました。

※2021年7月に電通ダイレクト社に経営統合する前のDAサーチ&リンク社時にパートナーシップ契約を締結
株式会社DAサーチ&リンク、株式会社Insight scienceとDX領域における戦略的パートナーシップを締結。

今回は、InsightScience社の村上代表へ、ソリューション開発に至った経緯や今後のプロダクト戦略、当社への要望等についてインタビューをしました。

【目次】
①自己紹介&会社紹介
②C-MAKER開発の背景
③C-MAKER及びwebdock・ads-dock・LP-scicleの紹介
④今後のプロダクト戦略
⑤電通ダイレクトとの今後の連携

 

①自己紹介&会社紹介

株式会社Insight science・CEOの村上 和也です。ブラウザ1つでバナー作成・量産を可能にするC-MAKERなどの広告運用に関わるクラウドサービスを研究・開発しています。もともと新卒でエンジニアでしたが、その後広告運用などに携わり、独立し起業しました。

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起業したきっかけは、広告運用をしていた時に感じていた課題を解消するためです。広告運用の実務では、クリエイティブはデザイナーの勘などを頼りに作成することが大きく、そのほかの広告運用の要素とは異なり、データを用いて設計する形ではありません。

当時のマーケターにとって、広告のデータを使ってクリエイティブを作る発想は全くと言っていいほどありませんでした。

広告運用で分析をするときには、今あるデータを過去に出稿したもの基に分析します。しかし、クリエイティブは文字のフォント・配置・素材の属性などで要素が多く、分析要因は難しく、クリエイティブを少しずつ変えながら要素分解して解析しなければいけません。

そのため、クリエイティブを分析するのはコストがかかり、多くのマーケターはクリエイティブの分析を後回しにしていましたが、コスト面さえ解消すればクリエイティブをデータで運用することに可能性を感じ、SaaS領域で起業に至りました。

②C-MAKER開発の背景

C-MAKERは独立後始めに作ったプロダクトで、当時一番課題を感じていた課題を解決するためのツールです。広告運用を自分でしていた時、クリエイティブのABテストは優先順位がかなり低く、実際に広告のテストを実際にやったときにも運用者・クリエイターの勘という曖昧なものに依存しており、データからクリエイティブを分析することはありませんでした。

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通常、広告の分析には統計を用いますが、先述した通りクリエイティブはデータが膨大で分析が難しい業務です。また、配信の分析は運用者単独でも可能ですが、クリエイティブはデザイナーなどの様々な人も関わるのでコストと時間もかかるのでABテストを素早くコンパクトに進めるのは非常に難しいです。一方で、クリエイティブのわずかな違いで、ユーザに与える印象は全く異なり、クリエイティブの色々なパターンを作成することでCVRが大きく変わります。時にそのナレッジは商品やサービスの見せ方そのものへのアドバイス情報となるため、そのABテストを容易にするためのツールが必要だと考えました。

アドビのPhotoshopは素晴らしいですが、プロしか扱えないほど専門性が高く、エンコード後はどの画像を使ったか管理が難しく、要素ごとの効果データを把握し、要素を細かく変えて検証を行うクリエイティブを量産するのには向いていないと考えています。

一方でC-MAKERは広告運用者をターゲットにしています。広告運用は運用者が成果に責任をもってやっているので、クリエイティブも同様に数字自体を管理している運用者がクリエイティブ作成し、一貫して作成することができます。今後は、クリエイティブ作成に慣れていない広告運用者でも簡単にクリエイティブが作成することを可能にするような機能の改善に力を入れていく予定で、より運用者がストレスなくクリエイティブのテストを行うことを可能にする世界を創って行きたいと考えております。

C-MAKERの一番の強みは、クリエイティブのパーツを細かく分類して、テストを行える点です。クリエイティブの分析は要素となるパーツを設定して、どの要素が起因したか検証しなければいけません。これは相当の予算を欠けて行わなければいけないですが、C-MAKERでは組み合わせを効率的に検証できる特許取得済みのシステムがあり、検証のパターンを大幅に少なくすることができます。そのためコストを抑えられ、1か月程度の運用でクリエイティブの分析を行うことが可能です。

また、ハイレベルな機能ですが、パーツの効果を分析するときにそれぞれの因子を分析するときに、パーツの効果を出す機能も搭載しています。要素となるパーツを変更したときにクリック率・CVRに貢献しているかを数値+グラフで視覚的に確認することができます。

③C-MAKER及びwebdock・ads-dock・LP-scicleの紹介

C-MAKERが弊社のメインとなるサービスですが、そのほかにも多くのサービスを提供しています。

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webdock・ads-dockではTwitterなどとAPI連携して、広告上で統計的な異常値を検知したときにアラートを出すことができ、例えば、広告の獲得件数が急激に低下した時にメール・Slackでアラートを出し、KPIなどを事前に設定しておくことで翌日には何が原因でアラートが発生したのかを報告します。webdockを導入することにより、急なトラブルを即座に把握し、翌日には原因から解決に向かうことができます。

LP-scicleは、流入元によって最も成果が上がるLPを表示するサービスです。旅行代理店が広告配信でハワイの特集ページをLPとして表示していた時、もしかした別のハワイのツアーの検索結果ページのほうがCVを見込めるかもしれません。LP-scicleは流入元などのユーザー情報をもとにユーザーに最適なLPを表示させる機能で、ユーザーのアクションに繋がるLPを見せることができます。4時間ごとの時間区分、曜日、新規・既存、OSなどをもとに約10種類前後のデータをもとに最適化し、広告の効果を最大化します。

今後は機能の拡充をするとともに、新規のサービスもリリースする予定です。

④今後のプロダクト戦略

弊社ではWebマーケティングの課題を解決するためのプロダクトを開発しており、これからもマーケターの課題を解決していきます。マーケターは忙しいので、時間をさけるものは限られています。そのため、複雑なことは手に付けにくく、後回しになってしまいがちですが、サービスによってマーケターの方が自由に動ける形を実現していきたいと思っています。

マーケターの課題を解決するためにはデータを蓄積することが不可欠、というのが我々の根底にあり、プロトタイプを使ってもらいながら、何がマーケターの課題を解決をするのかを探すことを重要視しており、当社の技術を使って解決できそうなら課題を見つけたら、即座にプロトタイプ(非常に簡易的な最低限の稼働をするシステム)を作成し確かめてもらいます。マーケターの課題を一つでも多く見つけ出すのを短期目標としています。

現状の国内の一番の課題としては、Cookieレスがあります。ターゲティングにこれまでよりも制約が発生し、効果を出しににくくなるので、多くのマーケターの悩みの種でしょう。弊社のサービスは3rdパーティーCookieに依存しない形で作成していますし、今後、ターゲティングの非効率による分、流入する(した)ユーザーのモチベーションをあげるクリエイティブの役回りは大きくなります。特にクリエイティブをCookieに依存しないセグメント(例えば、曜日・時間など)分けして分析して回していくことはCookieレスによって加速するでしょう。

将来的には欧米などにグローバル展開をすることを視野に入れています。海外に対しても刺さるような機能追加しなければいけないでしょうし、海外と国内では仕様を変える、もしくはプロダクト自体を変えることも必要になるので、長期的な視点で検討しています。

⑤電通ダイレクトとの今後の連携

電通ダイレクト様は今後増々多くの企業の事業成長を支援する企業だと思うので、目線を共有して、一緒にデータを活用してマーケティングを発展させていくことを期待しています。営業力やネームバリューなどをお借りすることで、よりクリエイティブのDXを日本社会に提唱し、一般化すべく協業させていただきたいと思っています。

デジタル領域のメリットはデータ獲得が容易で、PDCAを回しやすく、検証がしやすい点です。デジタル領域以外はユーザーの反応によってクリエイティブを変えるのは難しいですが、デジタルは比較的容易に行うことができます。デジタルはどの接点の時に、どのような効果があるのか検証しやすく、C-MAKERによってさらに検証しやすい形に出来るでしょう。また、データが取りやすいからといって、広告運用をする「人」をおざなりにしてはいけないと思っています。我々は、「人」にデータを返す、ナレッジを届けることを強く意識していますので、「ピープルドリブンマーケティング」を提唱されている電通グループ様には深く共感しますし、同じ観点に立って、テクノロジーを活用し、人がよりクリエイティブになれる世界の実現を、ともに実現させて頂きたいと考えております。
これまで、オフラインとオンラインの双方でクリエイティブや広告運用の実績を残されてきた電通ダイレクト様と実現できる世界の価値は非常に大きいと感じております。

今後は電通ダイレクト社もでデジタル領域の顧客支援を増やしていくとのことなので、クリエイティブの改善は顧客にも理解されやすく、弊社のソリューションを積極的に活用していただきたいです。電通ダイレクト社のデジタル領域を弊社のノウハウなどを活用して、デジタル領域を強化する手助けとなればと思います。


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