Jul 4, 2022 10:00:00 AM | 12 Min Read

新型コロナウイルス禍前後で、消費行動はどう変わった?~通販・サブスク利用状況の今後を予測

Posted By
DDIR編集部
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新型コロナウイルス禍前後で、消費行動はどう変わった?~通販・サブスク利用状況の今後を予測

株式会社電通ダイレクト(本社:東京都港区 代表取締役 社長執行役員:近藤 一成 以下電通ダイレクト)は、全国の通販利用経験のある男女1000人を対象に、新型コロナウイルス禍の前後で、通販・サブスクリプション利用がどのように変化をしたかについて、独自に実態把握調査を実施いたしました。

本件に関するニュースはこちら
<新型コロナウイルス禍前後の通販行動に関する実態把握調査を実施>

その結果、コロナ禍の前後で、通販利用・サブスクリプション利用にさまざまな変化が生じており、各世代における消費行動の変化の状況や、アフターコロナにおいて消費の回復が見込まれる商品カテゴリーは何かを明らかにすることができました。

この記事では、本調査結果の内容についてご紹介します。

調査実施概要

調査目的

コロナ前後における通信販売・サブスクリプションの利用実態把握を把握し、通販行動における将来予測を行う。
さらに、コロナ前では見られなかったアフターコロナの価値観を捉えたクラスターを見い出し、クラスター別にプロファイリングを行い、共通の価値観から新たなターゲット区分を模索する。

調査対象者

性別 :男女
年齢 :1975
地域 :全国
その他:通販利用経験あり

有効回収サンプル:1,000ss
下記の性・年代区分で均等回収(200ss)
10-20代男女30代男女40代男女50代男女60-70代男女

調査手法 アンケートモニターに対するWeb調査
調査時期 2022年1月20日(木)~1月24日(月)
調査会社 株式会社ネオマーケティング

 

①通販・サブスク利用のコロナ前後における変化

Q1 あなたは大体どれくらいの頻度で通販やサブスクリプションサービスを
利用していましたか/利用しますか。それぞれの時期についてお教えください。

通販・サブスクリプション全体の利用頻度の変化

■通販の利用頻度をコロナ前後で比較してみると、週1回以上利用する高頻度層はコロナ禍前10%からコロナ禍中13%と微増。今後も12%とコロナ前からの上昇分がそのまま維持される傾向。

サブスクリプションでも同様の傾向がみられ、週1回以上利用する高頻度層はコロナ禍前17%→中21%→今後21%という推移になっている。

通販は30代、サブスクは20代以下の若年齢層が利用の伸長を牽引している様子がうかがえる。

 

②商品・サービスカテゴリーの利用状況

 

SC1 あなたがインターネットショッピングやテレビショッピング、カタログショッピングなどの通販で
購入したことのある商品を、次の購入時期ごとにいくつでもお答えください。
また、これらの商品のなかで、今後も引き続き/今後あらたに通販で購入したいと思う商品を
すべてお教えください。

通販の利用状況の変化

■各商品・サービスカテゴリーにブレイクダウンしてみると、「インテリア・雑貨等」「書籍・DVD等」「生活家電・PC等」「文房具・事務用品」「洋服・衣料品」では、コロナ前→中で利用減少傾向ではあったものの、今後はV字回復基調の様相。「食料品」「健康食品・サプリ」「化粧品・スキンケア」などは利用状況に大きな変化はみられない

 

SC2 あなたがインターネットやアプリ、電話、はがき、FAX等で購入・申し込みをしたことのある
サービスを、次の購入時期
ごとにいくつでもお答えください。
また、これらのサービスのなかで、今後も引き続き/今後あらたに通販で購入したい

と思う商品をすべてお教えください。

サブスクリプション利用状況の変化


■サブスクリプションの主要サービスカテゴリーである「有料動画配信」はコロナ中に利用の伸長がみられ、今後も同水準を保つ様子。「金融商品」「電子書籍配信」「有料音楽ストリーミング」わずかながら次第に微増する傾向がみられる。

 

③健康食品・サプリの詳細カテゴリーの利用状況

 

Q2 あなたが通販やサブスクリプションで購入したことのある健康食品・サプリメントのカテゴリーを、
次の購入時期ごとにすべてお答えください。
また、これらの商品のなかで、今後も引き続き/今後あらたに通販やサブスクリプションで
購入したいと思うカテゴリーをすべてお教えください。

健康商品・サプリの利用状況の変化


「健康食品・サプリ」において詳細カテゴリーごとに利用状況の変化をみると、全体としてはコロナ前後で大きな変化はみられない。

■そのなかで、10-20代では「エイジングケア」「中性脂肪・コレステロール値改善」「ホルモンバランス」でV字の推移が見られる。30代では「免疫賦活作用」「アイケア」がコロナ中で利用が増加し、今後もその水準を保つ傾向がみられる。

 

④化粧品・スキンケア用品等の詳細カテゴリーの利用状況

Q4.あなたが通販やサブスクリプションで購入したことのある化粧品・スキンケア用品・
ヘアケア用品を、次の購入時期ごとにすべてお答えください。
また、これらの商品のなかで、今後も引き続き/今後あらたに通販やサブスクリプションで
購入したいと思う商品をすべてお教えください。

化粧品・スキンケア用品の利用状況の変化

 

「化粧品・スキンケア用品・ヘアケア用品」において詳細カテゴリーでの利用状況の変化をみると、コロナ禍前後において美容液や保湿パックなどのスペシャルケアの需要が増加。外出自粛などにより在宅時間が増えたことが要因として考えられる。

■一方で、メーキャップ化粧品の「チーク」「口紅・グロス」などの口元の化粧用品に関しては、マスク着用が基本スタイルとなったことでコロナ中で大きく落ち込み、今後についてもコロナ前の水準に回復するまでもうしばらく時間がかかる模様

 

⑤保険・金融サービスの詳細カテゴリーの利用状況


Q6 あなたがインターネットやアプリ、電話、はがき、FAX等で購入・申し込みをしたことのある
/購入したい・し続けたい保険サービスとして、当てはまるものを購入時期ごとにお答えください

保険サービスの利用状況の変化

■保険の詳細カテゴリーの中で変化をみると、全体的にコロナ中で大きく利用状況が下落している。特に、「死亡保険」「医療保険」「個人年金保険」「火災保険」で落ち込みが目立っている。こうした保険加入のきっかけとなる「結婚」「出産」「引っ越し」といったライフステージの大きな変化がコロナ禍によって抑制された影響がうかがえる。
今後についてもコロナ前のスコアに達しないものも多く、元の水準に回復するまでしばらくの時間を要する可能性が高い

 

Q7 あなたがインターネットやアプリ、電話、はがき、FAX等で購入・申し込みをしたことのある
/購入したい・し続けたい金融サービスとして、当てはまるものを購入時期ごとにお答えください。

金融サービスの利用状況の変化

■一方、「金融サービス」については、「株式」「投資信託」で堅調な増加傾向がみられ、先行きが見通せない将来への不安感から資産運用に対するニーズが増加している様相。

 

⑥消費金額の変化状況


SC7 あなたが生活全般で消費する金額は、新型コロナウイルスが流行する前後で変わりましたか。

消費金額の変化

■コロナ禍前後での消費金額の変化では、増加のTOP2合計が21%、減少のBOTTOM2合計が18%と、やや増加のボリュームが多くなっている。年代別では年代が下がるにつれて「増加」者の割合が高くなる傾向となっている。

 

SC8 新型コロナウイルスが流行する前後で通販で消費する金額が変化したか、
それぞれの商品についてお教えください。

消費金額の変化状況(通販)

 

SC9 新型コロナウイルスが流行する前後で通販で消費する金額が変化したか、
それぞれのサービスについてお教えください。

消費金額の変化状況(サブスクリプション)

■各商品・カテゴリーで傾向は大きく異なり、「物品系」「飲食系」をはじめサブスクリプション系サービス利用者の大多数がコロナ禍によって消費金額を増加させている。「金融商品」、「食料品・飲料・酒類」「健康食品・サプリ」も増加者の割合が目立つ。一方、「洋服・衣料品」「事務用品・文房具」増加者よりも減少者が多い結果となっている。

 

⑦定期購入・サブスク利用の変化状況

 

Q9 あなたが以下の商品を通販で購入する際は、どのように買いますか。
それぞれの商品についてあてはまるものを
 いくつでもお教えください。(左表)

Q19 コロナ禍の前後で定期購入やサブスクリプションの利用状況が
変化したかお答えください。(右表)

定期購入・サブスクリプション利用の変化状況

 

■各商品カテゴリーの購入形態としては、基本的には「都度購入」がボリュームゾーン。そのなかで、「書籍・DVD等」「生活家電・PC等」「インテリア・雑貨等」「洋服・衣料品」は8割以上が「都度購入」と比率が特に高くなっている。「食料品・飲料・酒類」「健康食品・サプリ」「化粧品・スキンケア用品等」「事務用品・文房具」では、「まとめ買い」3割前後、「リピート購入」1~2割と「都度購入」以外の購入形態も目立つ。

「定期購入」「サブスク利用」は概ね数%程度のまだ限定的な利用状況ではあるものの、「健康食品・サプリ」では「定期購入」13%、「サブスク」2%と他のカテゴリーを上回っている。コロナ禍前から利用していた層がほとんどだが、「新たに利用を始めた」も約2割ほど存在している。

 

まとめ

本調査の結果、以下のポイントが挙げられます。

① コロナ前後で通販・サブスクリプションの利用頻度及び利用金額は増加傾向
コロナ後でもその水準は継続されていく見込み。
通販は30代、サブスクは20代以下の若年齢層の利用が牽引。商品カテゴリーによって利用の増減は異なる模様。

② 巣ごもり需要によって「動画配信」系のサブスクリプションサービスはコロナ禍を契機に大きく利用伸長。

「株式」「投資信託」などの金融サービスもコロナ前後で上昇傾向となっている。
消費行動が抑えられた分、将来への先行き不安を個人的に解消するために資産運用を始めた人たちも多いと考えられる。

④ 外出によるコロナ感染リスクに備えることで「食料品・飲料」の通販の利用金額は上昇傾向
「健康食品・サプリ」も健康意識の高まりからか同様にコロナ禍によって支出金額が増大している。

「スキンケア用品」「ヘアケア用品」はコロナ禍前後においてスペシャルケアの需要が増加した。
外需自粛などにより在宅時間が増えたことが要因。

⑥ コロナ禍でダウントレンドとなった口紅、グロス、チークなどの口元周りの「メーキャップ化粧品」は今後もマスク生活が続くと予想され、コロナ前の利用水準に戻るまではもうしばらく時間がかかる模様。

⑦ コロナ禍によって利用を減らし、今後は元の水準に戻るV字回復基調のカテゴリーは
「インテリア・雑貨」「書籍・DVD」「家電」「文房具」「衣料品」

「生命保険・医療保険」「火災保険」も利用減から回復しにくくなることも予想される。
利用の契機となる「結婚」や「出産」「引っ越し」などのライフステージの変化が利用減の要因となっており、今後も状況が長引く可能性が考えられる。

 

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